2013年8月24日:手作り望遠鏡で松戸の星を観よう!!観測会実施

去る2013年8月24日、松戸天文クラブ主宰の観測会として、主に小・中学生を対象として、「手作り望遠鏡を作成して松戸の星を見よう!!」望遠鏡作成会、天体観測会を実施しました。

当日は、あいにくの曇空でしたが、心配していた降雨もなく、恵まれた観測会でした。しかし、雲が多い観測会になってしまったのが、非常に残念なところでした。


今回作成する手作り望遠鏡は、星の手帖社が発売する「10分で完成! 組立 天体望遠鏡」でした。この「10分で完成!」のキャッチフレーズが後々問題になる事は、この段階では考えてもいませんでした。

完成すると下のようなものができあがります。
三脚への固定も可能で、15倍と低倍率ですが、なかなかの優れもの。月の観測には持って来いで、最初に使う天体望遠鏡としては良いものだと思います。組立を通して、天体望遠鏡の仕組みも分かるし。


さて、ここからは、実際の組立実習の光景です。
実際の組立実習の前に松戸天文クラブ代表、行木からの挨拶と説明です。
皆、食い入るように真剣に聞いてましたね。


待ちに待った組立実習の時間が始まりました。
4〜6人を一班として、計6班になりました。大盛況に感謝するばかりです。
ちなみに各班の松天担当者は以下でした。
A班:行木、B班:酒井、C班:織原、D班:松井、E班:持田、F班:亀田
それぞれの班に分かれ、組立開始!!
お子様のみならず、同伴の親御様も真剣な表情で・・・松天担当はかなり緊張したのではないかと思いますよ(笑)。

この望遠鏡の組立で、一番難しいのは、接眼レンズの組込み、3枚3種類のレンズがあり、入れる位置を間違えるとちゃんとみれません。松天担当者もこの部分の組立の説明に一番気を使いました。 あと間違えるとまずいのが、対物レンズの向き・・・とは言っても接眼レンズほどの細かさはありません。

そうこうしているうちに形が出来てきて・・・。最後の最後でタイムオーバー・・・、「10分で完成!」と謳っているものの松天担当者の細かい説明が多かったので、完成に漕ぎ着けない方もいましたが、皆、形ができていたのは幸いでした。


さて、ここからは、今回作った望遠鏡を使用して、実際の星空観測です・・・といきたいところでしたが、あいにくの曇空。しかし、子供達はその曇空にも負けずに様々と望遠鏡を堪能してました。多くの方が、上下左右逆さまに見える事にも気がつき、今回の趣旨を達成できたのではないかと思います。


この日は残念ながらの曇天で、しかも月の出ももう少し遅くなってからでした。次回の満月は、9月19日。中秋の名月でもありますので、家族揃って、今回作った望遠鏡でお月見をしてみてはいかがでしょうか。
(文:酒井 宏明、写真:林 漸、酒井 宏明)

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